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ぎっくり腰の治療

ぎっくり腰の治療ぎっくり腰とは、重いものを持った時や、急に腰をひねったなどの動作によって引き起こされる急性腰痛症の通称で、突然腰の痛みをともない、動くことが困難になる疾患です。突然腰部に激痛を発することから、別名、魔女の一撃 とも言われております。一般的には1週間から2週間前後で自然に回復していきます。痛みの続く場合や下肢に痛みが続く場合は、椎間板ヘルニアなどの他の疾患が隠れていることがあるので要注意です。

原因)

はっきりとどこが原因になるのかはいまだにわかっておりませんが、原因として 主なものとしては、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間関節症、仙腸関節由来腰痛、筋筋膜性腰痛などがあります。重いものを持ち上げた時、床のものを拾ったり、持ち上げたりしたときなど動作がきっかけになることもあります。

治療)

まずぎっくり腰にまさになってしまったら、まずは、むやみに動かず、まずは楽な姿勢(仰向けでも、横向きでも 膝を90度に曲げた姿勢が楽な場合が多いです)をとって深呼吸を繰り返してください。深呼吸には、筋肉を緩めたり、自律神経を落ち着かせる効果がありますので、痛みが楽になります。少し楽になったら、深呼吸を繰り返しながら、ゆっくりと体を起こしてきてください。

基本的には、安静とも言われておりますが、最近では、痛みに応じて日常生活を送っていただくのが一番回復が早いという報告があります。

コルセットについては、装着すると、寝ていて起き上がるときに楽になったり、座っていて立ち上がるときが楽になる という声をよく聞きます。痛みに応じて日常生活を送っていただくためには、痛みの強い時期には装着していただくのもよい方法だと思います。コルセットをつけていると 筋肉が弱ってしまいませんか、というお尋ねをされるのですが、ぎっくり腰は基本的には2週間くらいで自然に良くなってくることが多いので、ぎっくり腰で長期間装着することは少ないので、筋力が弱ることはほぼないと考えます。

マッサージは筋肉の緊張を緩め、循環を良くする効果がありますので、筋肉が硬くなって痛みを発している場合などには有効です。ただし、ぎっくり腰のような痛みで 他の腰椎疾患の場合、悪化させてしまうこともあるので、注意が必要です。

ストレッチ、投薬、ブロック、筋膜リリースなどの保存療法なども併用して治療にあたります。

予防)

床のものを拾う時に、腰を曲げてるのではなく、膝を曲げて腰を落として拾う。物を持ち上げるときには、腰を曲げないように背骨を伸ばして持ち上げるなどの動作の見直しも重要です。脊椎を支える脊椎周囲の筋肉の柔軟性を高めたり、筋力を鍛えたりするのも非常に効果があります。

 

時に、脊椎の圧迫骨折、悪性腫瘍(肺がん、乳がん、前立腺がんなど)の脊椎転移、ばい菌が背骨について背骨や椎間板を壊していく化膿性脊椎炎、硬膜という神経の管の周りに出血し、神経を急激に圧迫する脊椎硬膜外血腫といった比較的重篤な疾患がが隠れていることがあります。

医師の判断による治療が無い場合はより悪化させてしまう恐れがありますので、まずは当院までお越しくださいますようお願いいたします。

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